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目の中には血液の代わりに「房水」と呼ばれる液体が流れています。
この房水の圧力により目の形状は保たれており、この働きを目の圧力、「眼圧」と呼びます。
正常な目の場合、ほぼ一定の眼圧が保たれていますが、何らかの原因により房水が過剰になり、眼圧が上昇し、目と脳をつなぐ視神経に障害を受けることがあります。緑内障の病因の一つにこの「眼圧の上昇」が挙げられます。
緑内障は進行性の眼疾患のため、徐々に視野が狭くなっていき、放置すると失明に至ります。
片目のみが緑内障になっている場合、もう一方の目で補ったり、見る角度や目の動きにより、視野の欠損を意識できないため、緑内障は自覚症状が少なく、知らない間に緑内障が進行していきます。
できるだけ早期に緑内障を発見し、治療を開始することが重要です。
1. 治療の目的は患者の視機能維持
2. 最も確実な治療法は眼圧下降
3. 治療できる原因があれば原因治療
4. 早期発見が大切
5. 必要最小限の薬剤で最大の効果
6. 薬物,レーザー,手術から選択
緑内障は、眼圧を低くコントロールし、緑内障の進行を止めることが有効な治療方法の一つとされています。
眼圧を下げるためには、「房水の産生量を減らす」「房水の流れをよくする」ことが必要となります。
まず、1種類の点眼薬を使用し、経過を観察しながら、治療を進めていきます。経過状況により、点眼薬を変更したり、複数種類の点眼薬を併用して治療します。
点眼薬のみで効果が薄い場合には、内服薬を併用し、治療を進めます。